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2005年09月15日
夏の思い出コンテスト:NO.31 HA NA BI
ドーン。パラパラパラ。夏の風物詩、花火が上がる。
花火は昔から大好きで、打ち上げ口の間近で見ていたこともあるのに、
ナゼか「花火」というと決まって同じ光景を思い出す。
大好きだった叔母が、癌で亡くなったのは14年も前のこと。
叔母には2人の子どもがいて、私たちはしょっちゅう一緒に遊んでいた。
叔母が過ごした最後の夏。
関西でも指折りの大きな花火大会の日に、従姉弟たちは私の家に泊まりに来ていた。
私は高校生で、妹は中学生。2人の従姉弟はまだ小学生。
打ち上げ時間になるまで、笑い声が絶えない。
部屋を真っ暗にして、めいめいのベッドから夜空に放たれる花火を待つ。
ヒュ~、ドーン。ドーン。山の向こうに上がる花火は、少し遅れて音が聞こえる。
「上がった~!」とか叫びながら、小さな従姉弟たちが、ベッドの上を跳びだした。
花火をバックに自分もはねる。
何がそこまで楽しかったのか。とにかく花火が終わるまで、みんなでキャーキャーはしゃいでいた。
時が経つのも忘れるというのは、あの時のことかもしれない。
その次の冬、叔母がこの世を去って、従姉弟たちの身のまわりは一転し、
あの楽しい夏は二度と来なくなってしまった。
今はみんな成人して、家庭を持ったり、仕事をしたり。
年に数回会って世間話や、身の上話に花を咲かせる間柄になっている。
もし、次の年も叔母が生きていたら、私たちの楽しい花火がまたあったのかも…。
そんなことを考えながら、息子の手を握って、線香花火に火をつけた。
投稿者:ポッピー様
投稿者 kobuta : 2005年09月15日 10:54