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節がある家具は業界の非常識
岡田さんが社長に就任されたとき、一見きれいな家具が、節があるという理由で不良品扱いで廃棄されていたのを見て、非常に疑問を持たれたそうです。
節がない家具に節があれば不良品だけど、
じゃあはじめから節が主役の家具を作ればいいじゃないか!
そんな思いつきから節のある家具「森のことば」シリーズが開発されました。
当然、家具に節はあってはならないという常識の家具業界では大目玉だったらしいですが、展示会に出した途端、一般の方からは大変な支持を得て、いまや森のことばは飛騨産業の売り上げトップ製品になってしまいました。
「節がある家具なんて、この社長はこんなゴミを作って!」
なんて、きっと社内でも思っていた人もいたでしょうと、岡田さんは無邪気に笑われます。
手間のかかる節の加工
節は堅く、人の手を傷つけないよう、丁寧にやすりをかけなければいけないため非常に手間がかかります。
また曲木は少しでも傷があればその傷から折れてしまう非常に難しい技術です。
それを節がある木材を曲げようというのですから、最初は9割失敗したそうです。
節の木材が足りない?!
いざ作り始めてみると、新たな問題が。今度は節がある木材が足りなくなったのです。
節がある木材は、北米から輸入する前に、原木の時点で廃棄されていたためです。
そこで、北米の製材会社と話し合い、節のある家具を作りたいという気持ちを伝えたところ、喜んでその想いに賛同してもらうことができ、それ以降は節のある木材を十分に輸入できるようになったそうです。
森とともに生きるために。
そんな苦労を乗り越え、節のある材を取り入れたことで、一本の丸太から利用できる部分が、従来の約2倍に増えたのだそうです。
そして今後も森とともに生きるために、全ての家具は、計画的に伐採され管理されている森林の木材が使用されています。
詳しくは次回お話する予定ですが、スギの家具を作ることで、放置されているスギ林を、ナラ・ブナなどの雑木林へと再び生まれ変わらせようという取り組みもされているそうです。
さらに、家具の廃材となった木材たちは、社内の暖房のための燃料として利用したり、子どもののため木工教室に使われたり、額や小さい椅子などのアウトレット商品に生まれ変わらせたりと有効利用のための様々な努力がなされています。
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