こぼれ話 子育て

子どもの感性を育てるということ

こんにちは、店長はまぐちです。

先日も触れた通り、わたしには4歳の息子がいます。
毎日、保育園に送り届けてから出勤しているのですが、
多くの働く母がそうであるように、朝はバタバタです。

とにかく保育園嫌いな息子を
毎朝、なだめたりすかしたり、我慢できず怒鳴ってしまったり(^^;しながら
何とか自転車に乗せて、必死で自転車を飛ばして行くのがお決まりです。

ですがアラフォーともなりますと、体に色々気になる事がありまして
3月から出来るだけ自転車を使わずに歩いて行くことにしました。

自宅から保育園まで、子どもの足で20分ほどの距離です。

はじめは、ただでさえ支度に時間がかかるのに、
ましてや自分の足で歩かせるなんて難しいと思っていたのですが、
なんと初日は、小走りで15分弱ほどで着きました。

そして次の日から、「行かない」とあまり言わなくなりました。
毎朝「今日は走って行く」「今日は歩いて行く」と、以前に比べるとすっと家を出てくれるようになったのです。

どうして歩いて行くのがいいのか聞いてみたところ

「だってじてんしゃだったらなにもできないもん」
「”なにも”って?」
「こういうの(道中拾ったデジカメのシャッターボタン)みつけたり、はしったり、ジャンプしたり」

それを聞いて、はっとしました。

つい、子どもの感性や知性、運動能力をはぐくむために良かれと思って、
休日を削っていろいろ習い事をさせたり、
感性が育つと聞いたおもちゃなどを買ってきて与えたり、
なにかと先回りして教えたりしがちですが、
子どもの感性や生きる力が育つ事っていうのは、
そういうことじゃないんじゃないか、と。

わたしもこういう仕事をしているので、
子どもの感性についてや、どういう教育の仕方があるのか、など
少し勉強しました。

とある本の中に書いてあった、
子どもを森で育てると、特にわざわざ知的な教育をしなくても、
自分でやる気になったタイミングでみずから勉強して、
普通のカリキュラム通りに学んできた子と同等以上に追いつくという話。
ご存知ですか?

わが子もいつかそういう教育を受けさせてみたい、と、憧れを抱きました。

ですが、もしかすると、森は、自分で考えたり、工夫したりする機会を与えてくれる”きっかけ”、なのではないでしょうか。
毎日森で過ごしていれば、それはもう色々な課題が見つかり、自分でクリアしていく力が身に着くことでしょう。

でも、都会でも、ただこうやって一緒に歩くだけで、なんと発見の多いことか。

自分の足で歩いて、大人から見たらゴミにしか見えない宝物を発見したり、
自分が決めたルールで線をふまずに歩いたり、
段差を見つけてはのぼって、おりて、ジャンプして。

先日描いた、工作の話にも通じますが
大人にとっては無駄で、時間がいくらあっても足りなくて
危なっかしくてしょうがない、何の意味もないような事が
きっと子どもには、とても大事なことなんですね。

頭ではわかっていたつもりでしたが、でも実際は全然わかっていなかったようです。

森ほどではないにせよ、その気になれば、まだまだたくさん出来ることはありそうです。これからも子どもを通して、色々な発見が出来ると思うと、ちょっとワクワクします。

明日も朝の用意を頑張って、歩いて出かけたいと思います。

  • この記事を書いた人

ハマグチ

趣味はメダカ(魚全般)、植物、剣道、キックボクシング。元システムエンジニア。 見えないと言われるけど本当は内向的な一児の母、アラフォー。

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