アクアテラリウム

自然循環型アクアテラリウムへの心得

前回の記事に予想以上の反響があり、
公開するなり、各方面からたくさんお問合せをいただきました。

すごい!簡単にこんなのが出来ちゃうなんて!

と思われた方、すみません・・・。
広告詐欺ではないんですが、簡単というわけではないんです・・・

 

綺麗なのは一瞬?!かもしれません。


私が作っている自然循環型アクアテラリウムは
確かに現状は
水換えなし、餌やりなし、フィルターなしの3拍子の手間要らずで
こんな綺麗な状態をキープできているのではありますが

それはあくまで、立ち上がりまだ1カ月強という
短い期間であり
これからどうなるかはわかりません。

30cmキューブというとても小さな地球。
少しのことであっという間にバランスは崩れます。

それは強い光の当てすぎであったり
気温や湿度のバランス
植物の生え方のバランス、
中の生物の死亡による急激な水質悪化、
その他さまざまな要因が考えられます。

想像出来ない色々なことが
今後起こり得る可能性があります。

そう、この小さな自然循環型アクアテラリウムに必要なのは
まずは毎日のたゆまぬ観察。
そして、それに対応する臨機応変さ。

小さな地球は、人の手を入れてはじめて
自然循環することが出来るのです。

特に左右されるのが気温。

弊社では夏場、休日誰も来ない日に
室内は40度近くまで上がります。

そうなると、この地球をキープすることは無理です。
だからといってアクアテラリウムのために空調をつけることも出来ないし・・・

週末の度に断熱材で水槽をぐるぐる巻きにするのか
いっそのこと夏は解体して
それぞれ適した環境で秋までバラバラに育てるか
考えあぐねています。
(たぶんバラバラにします)

 

毎日のメンテナンス


うまくいっているときは、本当に手間はかかりません。
毎日の霧吹き、水が少なくなってきたら足し水。
たまに水質のチェック。

それで必要があると感じれば水換えをすることもあるでしょう。

水草のバランスが美しくなくなってきたら
トリミング(水草のカット)も必要です。
コケが発生した場合はコケを取り除くという作業も必要になるでしょう。

 

水槽を綺麗に保つのと、生物を元気に育てるのは違う


水槽を営むものにおいて
見た目を綺麗にキープできるかということは死活問題。

せっかく中の生物が元気でも
見た目に汚くなってしまえば
鑑賞する気を失ってしまいますよね。
観賞用水槽として、全然意味がなくなってしまいます。

ただ単に自然循環させたいだけなら
庭に大きい睡蓮鉢を置いて土と植物とメダカを入れておけば
それだけでOKです。
夏になれば日光で植物性プランクトンが増え
水は緑になるでしょう。
鉢の内側はコケだらけになるかもしれません。
のぞいてもほとんど何も見えない。
でも中の生物はとっても元気。
それが自然なのです。

でもやっぱり家の中に置く水槽は
透き通った水、コケのない状態で
メダカや水草を見たいですよね。

なのでどうしても人間の力は必要になってきます。

そのあたりはどうぞ心に留めていただいて
自然循環型アクアテラリウムにのぞんでいただきたいと思います。

 

次回からは、いよいよ準備編。
必要な器具などをご紹介していきます。

IMGP5555-630_GF

エキノドルスの白い花。 アクアテラリウムの魅力は水草の水上の葉や花を楽しめることです。

  • この記事を書いた人

ハマグチ

趣味はメダカ(魚全般)、植物、剣道、キックボクシング。元システムエンジニア。 見えないと言われるけど本当は内向的な一児の母、アラフォー。

-アクアテラリウム