メダカの稚魚は、グリーンウォーターで育てると、何もしなくても勝手に育って行くという話をよく聞きますよね。でも、もう赤ちゃんが生まれるというのに、グリーンウォーターが手元にない!という事も多いと思います。
私の環境でも、以前はグリーンウォーターにならず悩んでいたのですが、今はグリーンウォーターには全く困っていません。
この通り。
冬中、室内でグリーンを保ち、日本のみならず海外の方にも「どうやってグリーンにしてるの?」と聞かれるほど。
よく聞かれるので、私のグリーンウォーターの保ち方をお教えいたしましょう!
この記事はこんな方におすすめ
- ほかのサイトのグリーンウォーターの作り方を試したけど何週間経っても出来なかった
- 太陽光に当てろって言われても当てる場所がない
- そもそも室内飼育
普通のグリーンウォーターの作り方
まずは、一般的によく言われている、グリーンウォーターの作り方。
- メダカの飼育水をバケツに入れる(土や水草など水を浄化するものは一切入れない)
- 直射日光が当たる場所に置く
- 2~3週間待つ
- できあがり♪
・・・できませんけど?
何度もチャレンジしては失敗しました。
水を少しだけにしてみる
口が大きい容器にしてみる
とにかく何週間でも待ってみる
など、色々試してみました
待てど暮らせど、藻のようなものは出て、なんだか薄汚れてきても、虫の死体ばかりが浮かび、全然グリーンウォーターになりませんでした・・・。
半月以上待ったのに出来ないときの落胆といったら。
グリーンウォーターにならない原因は
普通、グリーンウォーターは、メダカの飼育水を太陽光に当てれば自然に出来るものです。
いくらでもグリーンになるようになった今だからこそわかる。
グリーンウォーターにならない原因は、
1.日当たりが悪い、日照時間が足りていない
2.元となる飼育水が綺麗すぎる
おそらくこのどちらか、もしくは両方です。
我が家は夏場は部屋が涼しいようにと、日よけが長くなっているタイプのベランダで、直射日光は午前中しか当たらないんです。日光が一番当たる場所にバケツを置いたんですが全然ダメでした…。
元となる飼育水は、睡蓮鉢の水を使っていました。大きな鉢に山ほど水草を入れて飼っていたので、おそらく富栄養化もせず、うまく循環してたんでしょうね。でもグリーン化するには栄養不足だったようです。
誰でも作れる、グリーンウォーターの作り方
以上の反省を踏まえまして、誰でもグリーンウォーターを作れる方法をご説明いたします。
1.水草用ライトをゲットする
うちはコレ。アクロTRIANGLE LEDGROW600 3000lmですが、結構部屋の中に光が差し込むので、LED+太陽光の波長もゲットできて、余計グリーンになりやすいのだと思います。ベランダではならないくせに、室内でグリーンウォーターになるとは、これいかに。
ですので、光の当たる窓際に置いて、LED照射がベストだと思われますが、窓際に置けない場合や、室内にあまり日が入らない場合は、LEDライトといわず、もっとえげつないもの(メタルハライドランプとか)を使ってもいいです。
とはいえ。もともと水草用ライトを持っていればいいんですけど、持ってない場合、グリーンウォーターの為にそこまでする?!って感じですよね。
まあそこは、各自のご判断にお任せ致します。
2.富栄養化した水をゲットする
二つ目の対策としては、種水として、出来るだけ汚れた飼育水を使ってください。過密飼育している容器の、汚れた部分の水とかがベスト。
稚魚を大量に育てるようになった今でこそ、汚れた水なんて毎日毎日出ますが、睡蓮鉢1個で大切にメダカを飼ってたときなんて、そこまで汚れた水なんてあるはずもなく。
近所のため池で拾ってきましょうとか書いてあるサイトも結構あるけど、そんな怖いことしたくないですよね。一体どんな菌が入ってるんだか…
そんな時にはコレ!!!
そうです。富栄養化、つまり普通に飼育水に肥料を入れてしまえばいいんです!あまり入れすぎると、狙いとは違うことになってしまうので、小さめのバケツに液肥を数滴たらす程度で構いません。
普通の水草用の肥料でも全然ダメというわけじゃないのですが、水草用の肥料というのは、魚が入っている状態で使用するため、すでに水槽内に硝酸塩などの成分がある一定以上含まれていて、水槽内で不足しがちな成分が多めに含まれていることが多いです。
ハイポネックスなど、水槽用でない、ただの液肥の場合は、純粋に植物のために良いものがぶち込んであるので、グリーンウォーターを作るにはうってつけといえるでしょう!
早ければ一週間ほどで綺麗な緑に。というか、1週間たっても何も変化が見られないときは、迷わずハイポネックスを追加投入してください。
ちなみに、水の中にメダカなどの生体は入れない前提で書いています。生体を入れてのぞむ場合は、ハイポネックスは慎重に入れてくださいね、アンモニア成分を含むため、入れすぎるとアンモニア中毒で死んでしまう恐れがあります。
メダカを水槽に多めに入れているなら、それだけで十分富栄養化するので、ハイポネックスは要りません。
3.番外 種水をゲットする
そもそも種水がゲットできないって話なので、あくまで番外扱いで…。
友達にもらう、池ですくう、の他に、生クロレラを買う、というのが一般的な方法です。
ミジンコの餌にしたり、そのまま薄めてメダカの稚魚のグリーンウォーターにしたりするのですが、そもそもグリーンウォーターを作れない環境では維持も出来ないので、ただ単にクロレラを消費していくことに・・・。
おまけに保存が冷蔵庫で2週間ほどだし、何かしら使いづらいです。
せっかく買うなら、このクロレラを種水として、消費する分とは別に、維持しておく水も用意することも考えた方がよさそうです。
グリーンウォーターの維持の仕方
上で書いたように、グリーンウォーターを作れない環境では維持することも難しいです。ミジンコや針子の容器に入れたとしても、徐々に薄くなっていき、底に溜まってしまいます。
とはいえ、一から作るより、維持する方が断然簡単です。
作ったときと同様、水草用ライトがあれば間違いなく維持できますが、ない場合でも、ベランダの日当たりの良い場所に置いておくだけでも大丈夫だったりします。
グリーンが薄くなってくるようなら液肥を追加してみましょう。
グリーンウォーターって本当にそんな良いもの?
でも、そもそも本当にグリーンウォーターって針子に良いの?っていうところは、個人的には疑問に思っています。
グリーンウォーターって、普通は屋外で自然に出来るものなので、室内で無理矢理作った時は、藻類、植物プランクトンはたしかに増えているのでしょうが、他のものが足りていない気がしています。
顕微鏡で見ていないので、あくまで個人的な勝手な予想なのですが・・・。
室内で作ったグリーンウォーターに針子を入れておいても、ほかにゾウリムシや粉餌をやらなければ、針子の育ちは悪く、ずっと小さいままなんです。
でも、この室内で出来たグリーンウォーターの排水を外に置いておいたものの中で、いつの間にか針子が発生していて、それは勝手にグングン大きくなって、1,2週間でそれなりのサイズになります。
屋外グリーンウォーターで数週間あとから生まれた針子が、室内グリーンウォーターの針子のサイズを抜いてしまいます。
つまりグリーンウォーターは針子に良い、植物プランクトンを食べていると言われていますが、植物プランクトンを餌にする動物プランクトンを食べているのではないでしょうか。実際ゾウリムシとか大好物なわけですし・・・。動物プランクトンは室内では発生が少ない気がしますよね。(あくまで想像)
あるいは、うちの室内グリーンウォーターは、あまり栄養価が高くない植物プランクトンで構成されているのか?
ちなみに見た目は同じグリーンでも、藍藻類が大量に発生している場合は、水がとても臭います。アオコとよばれるもので、メダカには良くないです。でもうちで増えているのは臭いがないから、藍藻じゃないことは間違いないんですが、それでも針子は大きくならない不思議…。ミジンコはめっちゃ増えますけどね。
これらの話はちゃんとした顕微鏡を買って実証してみたいなぁ。去年購入したおもちゃみたいな安い顕微鏡では、何の役にも立たなかったから買うならちゃんとしたものを買った方がよさそう。
ゾウリムシを飼っていたらいつの間にか水が真っ赤になってしまうのも、一体何が増えているのか解明してみたい…!
まとめ
グリーンウォーターの作り方や、メダカの稚魚とグリーンウォーターの関係についてまとめてみました。
つまり、室内で無理やりグリーンウォーターを作ることはできても、それをそのままメダカの針子用に使ったって、なんの役にも立たないかもしれないですよって事です。
それを種水にして、屋外に置いておくことで、うまくグリーンを維持できて、いい感じに針子が育つというのがベストですね。
いつか実際に顕微鏡をのぞいて、どの環境で何が増えているのかを確かめてみたいと思います。
お住いの環境でもいろいろと試してみてください。ビオトープはトライアンドエラーです。何事もチャレンジしてみましょう。