ベランダビオトープ メダカ

ベランダビオトープの大敵、ウキクサを撲滅しよう!

今回、物騒なタイトルですが、それ以上にベランダビオトープ、いや日本の湖沼、田んぼ、全てにおいて物騒な奴、その名もアオウキクサ!

このクローバー型みたいな、ハートみたいな、写真真ん中あたりに、密集している小さな浮草です。一つの葉が5㎜くらい。
たぶんビオトープをされている家では、知らずと浮かんでいたということがよくあるのではないでしょうか。

こうやってアップで見るとわりと、わりとカワイイんですが、


引きで見ると、ゴミみたいで、汚い!!!

前の川も、アオコが浮いてる・・と思ってよーーーく目を凝らすと、このアオウキクサがびしゃーーっと水面を覆っています・・・(TT)

田んぼにも大発生して、稲の成長を阻害することもあるんだそうな。困ったヤツです。

 

出会いは突然、そして必然

出会いは・・・まだビオトープ初心者の頃。

2つか3つだけ、このハート型のウキクサが前の川から嵐で飛ばされてきて、いつの間にか、睡蓮鉢に浮かんでいたんです。

まあかわいい葉っぱが飛ばされてきたわー

と、好意的に受け止めた私。

まさか、数か月後それを後悔することになるとは知らず・・・。

 

数週間で爆殖

わあ、増えてきた~かわいい。とか言ってるうちに、ネズミ算的に増える増える。数週間で睡蓮鉢を覆いつくすほどに。

そして取ろうとしても、他の水草にからんで、全部取りきるのは至難の業。

1つ2つ残すと、またどんどん増えていく…

メダカやエビの移動と共に他の水槽に移り、そこでも、またどんどん増えていく。
ここまで増えるともう取りきれないよ!

 

浮草があるメリット

浮草にはメリットもあります。

  • 遮光効果

このウキクサに限らず、ホテイアオイやアマゾンフロッグピット、メジャーな浮草はいろいろありますが、多少の遮光効果はあります。それをうたって販売しているケースもありますが、まあ微々たるものです。今年の恐ろしい猛暑では、浮草があったところで、水温の上昇を防げたかどうか疑問です。

  • 水を浄化し、富栄養化を防いでくれる

メダカの糞などで、水が汚れ、バクテリアによる分解過程において、水が富栄養化してきます。その余分になった栄養分を肥料として使うことで水をきれいにしてくれるのが、水草。中でも浮草類は成長が早く、たくさん栄養を使ってくれるため、水を浄化する能力に優れています。

  • 水面の見た目が華やかになる

まあこれは好みですが、かわいいと言えばかわいいので、良い感じに水面を覆っていれば素敵に見えることもあります。

  • メダカの隠れ場所になる

何もない容器よりは、浮草が少しあったり、他の水草や岩など、隠れ場所があった方が、メダカが落ち着きます。

 

浮草のデメリット

  • 水面を覆いつくすほどになると、酸欠になる

浮草類が水面を覆いつくすことにより、水中に酸素が溶け込みづらくなるんですよね。そして浮草自身も、根から酸素を消費しているため、水中の酸素が足りなくなるという。
私、これ、小学生の頃やっちゃったことがあって…軽くトラウマです。ホテイアオイが埋め尽くして、金魚の稚魚が全滅してしまったんですよ。そのせいか、つい数か月前まで、ホテイアオイを買う気になれませんでした。

  • メダカが泳ぎにくい

メダカは、基本水面近くを泳ぐ魚なので、浮草だらけだと、とても窮屈そうになります。メダカのためにもよろしくありません。

  • 餌をやりづらい

水面が少ししかない状態だと、メダカたちが集まりづらくなり、餌も与えづらいです。メダカが間違えてウキクサを食べちゃって、口に詰まってしまうことも…。

  • 美観を損ねる

本当に好みなんですが、水中に色々な植物を植えても、浮草がみっちり浮いていたら台無しです…。

  • ほかの水草の成長を阻害する。

上の遮光と同じですが、水中に水草がある場合は、浮草により日が当たらず成長出来ないことも。
自然の湖でも、ホテイアオイが増えすぎて、湖底の草がすべて枯れてしまった・・・なんてこともよくあるそうです。

 

ウキクサは冬になると枯れる?

冬になるとこんな感じです。完全に枯れているように見えますが、なんと、

越冬します。

そりゃそーだ。在来種だもん。

種、もしくは冬芽の状態で、水中で越冬しているらしいです・・・どおりで春になったらいつの間にか出現すると思ったよ…

 

対策

・頑張って網ですくう

小さいので手では取りきるのは難しいです。網でがっさりやりましょう。

・見つけたときに放置せず、その場ですぐに取る

1つ見つけたらすぐ取る!これ一番大事!

・金魚に食べてもらう!

まあ他のものも食べられますけどね、ミナミヌマエビとか貝とか。もちろんメダカは避難させておいてください。

40リットルのプラ舟、なんとか取りきりました…。網にからみついたり、マツモにからみついたりで、なんだかんだと1時間以上かかってしまいました。しんどすぎる。

 

まとめ

アオウキクサ、かわいいし、全然気にしなーいっていう方は、増えすぎた時だけ、適当に間引けばOKですが、本気で全部取ろうと思うと、かなり大変です。

1つのプラ舟だけなんとか取りきりましたが、まだ他のすべての容器に入っているので、予断を許しません。風や何やらでまた簡単に入って来ます。1個入っちゃうともうまたあっという間ですからね。

頑張って一つずつ駆逐していきたいと思います。ミジンコが入っている容器は、網だと一緒にミジンコすくっちゃうから、大変なんですよねぇー

引き続き頑張ります!

  • この記事を書いた人

ハマグチ

趣味はメダカ(魚全般)、植物、剣道、キックボクシング。元システムエンジニア。 見えないと言われるけど本当は内向的な一児の母、アラフォー。

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