アクアテラリウム

アクアテラリウムを作ろう!(3)水中植物の選定

なんということでしょう。

更新が完全に止まってしまっておりました・・・
みなさんもすっかり忘れてしまったかと思いますが、
めげずに続けたいと思います。ちなみにメダカは元気です。

今回は、水草を選んでいきます。

前回までの記事はこちらから

アクアテラリウムを作ろう(1) 計画
アクアテラリウムを作ろう(2) 陸上植物の選定

水中植物の選定


水中植物一覧_GF
普通の水槽の場合、好きな水草を選べばいいのですが
この、フィルターもヒーターもなく、水が極端に少ないという環境においては
選べる水草はかなり限られてきます。
水草水槽をやる人が一度恐れていること、それはコケの大発生

コケにも色んな種類があり、
緑のもの、茶色のもの、黒いもの、点状、ヒゲ状、線状、においがするものなどなど

放っておくと
水草にもガラス壁面にもフィルターにもコケがついて
見た目に全然楽しくない状態になってしまいます。

ひとつひとつこそぎ落とすのも大変で
結局全部リセットする羽目になる、という恐ろしい事態に・・・。

コケの発生原因は様々ですが
主には、水中の過多な栄養、そして光の当てすぎと言われます。

特に水槽を立ち上げてすぐ、
循環のバランスが整っていないときに、コケが大発生するということがよくあるため、
立ち上げ初期の過多な栄養をぐんぐん吸ってくれる
成長率の良いタイプの水草を選ぶことが鉄則です。

そんなところで選ばれたのが、前回もご紹介しましたが

1.エキノドルス
2.ハイグロフィラ・ポリスペルマ
3.ドワーフアマゾンフロッグピット(浮き草)

これらは大変栄養の吸収が良く
それゆえ、水の浄化能力が高いと言われている水草たちです。

それに加えて丈夫で成長が早いです。
なのでいずれも最小限の数でOKです。
アマゾンフロッグピットなんて1株からはじめてもあっという間に水面を覆い尽くすほどに増えます。

3種とも、こまめなトリミングが必要になるということは
念頭に置いておいてください。

 

あと、フィルター無しの環境において
水草選びで大切なのは、よく光合成を行って、水中にたくさん酸素を供給してくれる、ということ。

これは2のハイグロフィラ・ポリスペルマのような
一般的に有茎草と呼ばれる、茎がしっかりあって横から葉っぱが出ているようなタイプの水草から選ぶのが良いです。
選ぶ際には、かならず初心者向け、管理が簡単、というようなものを選んでくださいね。

さらに

4.ヘアーグラス・ショート
5.ウィローモス

なども、よく光合成をして酸素を供給してくれます。

ウィローモスは、水中コケと言われるもので
今回の水槽では、水中から水上にかけて流木全体に巻きつけているほか、
ガジュマルの根元にも置いていますが
霧吹きだけで管理可能で、水上ではとてもきれいな緑の草原になります。
低温にも強いのでおすすめです。
(南米ウィローモスは低温に弱いのでお間違いのなきようご注意を)

あと、私が配置しているのは

6.ミクロソリウム
7.アヌビアス・ナナ

これらは陰性植物といわれるもので、あまり光を必要としません。
上の1,2,3とは真逆の特徴をもつ植物です。

低光量でも育つ反面、成長は遅く、頻繁な管理を必要としません。
流木や石に活着(くっついて根付く)する性質があり
丈夫で低温にも強く、アマゾンの雰囲気を演出してくれるかな?と今回入れてみましたが

なくても良かったな。

というのが、立ち上げ半年の今の感想です。

結局かなり小さくカットしたり
活着した溶岩石ごと取り除いてしまったりしてしまいました。

とにかく初めは詰め込みすぎてしまうので
あまり欲張り過ぎないほうがいいですよ、ほんとに。無駄な出費でした。

ヘアグラスショートも、おまけでついてきたので
後ろ面に無理やり植えたんですが
ちょうど窓際の直射日光を受けて
とてもよく光合成してきれいな気泡をつけてくれています。

水草の配置は、手前が背の低い草、後ろ側が背の高い草、というように配置するのがセオリーで
本当はヘアグラスショートは前景草の代表的なものです。

まとまりの良い美しい水景を目指す方は
一度、水草水槽の本や、いろんな方のサイトの素晴らしいアクアリウムをご覧になって
参考にされたら良いと思います^^

 

私が勝手に尊敬している
緑の雫さんのサイトは
めちゃくちゃ勉強になりますので、一度ご覧になってはいかがでしょうか。

 

ちなみに、水草の購入にあたって、気をつけたいのは
無農薬のものを選ぶことです。

特に最後にご紹介した、アヌビアスナナなどは、
農薬を使用して栽培されているものが多く出回っています。

たとえ「残留農薬処理済み」と書いているものでも、微量の農薬が残っている場合があり
メダカ等、魚たちはわりと耐えてくれるのですが
農薬の成分に敏感なエビ類が死んでしまう場合があります。

エビ類は水草水槽にとって欠かせないパートナーなので、
ぜひ気をつけて水草選びをしてくださいね。

 

次回は、その他準備物について解説して
いよいよ水槽立ち上げです!

 

ちなみに・・・一番上の写真は、立ち上げ当初の写真ですが、
これは最近の水槽の様子です。

IMGP7066_GF

コケにやられたため、一部の水草を抜いて、
別の水槽から移植してきたりはしましたが、
陸上の観葉植物たちは元気ですし、
ウィローモスが茂って流木を覆い尽くしてしまいました。
もう少し刈った方が綺麗かな?

アマゾンフロッグピットは寒さがつらかったのかあまり元気がなく
世代を重ねるごとに小型化してしまいました。

でも、ヒーターなしでも、みんななんとか越冬出来ました^^

やっぱり完全ほったらかしというわけにはいきませんが
ほぼ足し水のみで管理しています。
2か月に1回くらい、沈殿したゴミが気になるときに水かえする感じです。

 

  • この記事を書いた人

ハマグチ

趣味はメダカ(魚全般)、植物、剣道、キックボクシング。元システムエンジニア。 見えないと言われるけど本当は内向的な一児の母、アラフォー。

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