猛暑です。酷暑です。だれですか、冷夏とか言ったの。
我が家では、ベランダビオトープの幹之メダカたちが壊滅的打撃を受けています。
ほかのメダカは大丈夫なのに、幹之だけがダメ。暑さ、というか過酷な環境変化に弱いのでしょうか…。
夏の対策についてお悩みの方のために、メダカの夏の暑さ対策についてまとめました。
屋内のメダカたちへの暑さ対策
屋外も心配ですが、締め切った室内温度は、想像以上に上がっていて、都会のマンションの場合は部屋が40℃以上になってしまうこともあるんです。
お部屋の水槽の水温、大丈夫ですか?
上がりすぎた水槽の水温を下げてくれるものたちを紹介していきます。
水槽用のファン
絶対にはずせないのが水槽用のファン。扇風機です。
室内で生体を飼う人にとっての必須アイテム。
初心者さんはどれを選べば良いかわからないかもしれないので、
少し詳細にご紹介します。
小型水槽用
小型水槽用には、小さめで邪魔にならないこのGEX アクアクールファン レギュラーをおすすめします。
商品詳細には60㎝水槽にも対応すると書いてあるけど、、、、私は信用しておらず、試してみたことはありません。
小さいから、音はそこまでうるさくはないけど、風量としては他のものには劣ります。
でもこれは単体で利用すると冷えすぎてしまうので、逆サーモスタットが必要。
小型水槽で使うなら、コンパクトなこれが絶対におすすめ。
26℃固定なので、細かい設定はできず、26℃といいながらも27℃くらいにならないと反応しなかったりはするんだけど。
でもスペースをとらないのはホントにありがたい!
普通(45㎝以上)の水槽用
正直、上のGEXのクールファンでは、真夏の酷暑の室内ではパワー不足なので、もっとパワーがある商品をご紹介します。
やっぱり安定して頼れるのは、テトラ 25℃クールファン。
音はそこそこしますが「ゴーーーーーーー」って感じじゃなく「ふぁぁぁぁぁぁぁぁん」みたいな軽い音なので、そこまで気になりません。
25℃クールファンは、25℃固定の逆サーモスタット付き冷却ファンですが、ほかに、見た目は一見同じで、単品で冷却ファンだけも販売しているので、単体で購入した場合は、忘れずに逆サーモスタットも一緒に購入してください。
これはGEXのファンサーモスタット。上で紹介した逆サーモより大きくて、ヒーターのサーモスタットと似てます。設定温度を自分で変えられます。
逆サーモスタットがセットのものを購入するメリットは、割安であること、他に逆サーモを準備する手間が省けること。
デメリットは、ファンまたは逆サーモ機能が壊れたとき丸ごと買いなおしになること、25℃固定しかできないこと。
部屋がとんでもなく暑い または 90㎝以上の水槽の場合は、冷却ファンが2個セットのものや、単体で数個買い足して、逆サーモに連結して使うという方法もできます。
その分、水が減る速度も半端ないので、足し水地獄になることを覚悟してください。
足し水が楽になるアイテム
お出かけ中の水位が気になる方はこれ。
500ミリリットルのペットボトルをさしておけば勝手に足し水してくれる、ニッソー 自動給水器 水足しくん。
真夏はホント重宝します。
水槽用クーラー
この世の中には、水槽用クーラーというものも存在します。
でもこれは正直、少なくとも60㎝以上の水槽用。90㎝とか、120㎝とか、海水魚水槽とか水草水槽とかの、1個の水槽を丁寧にメンテナンスして育てている方が使うものかと。アクア歴は無駄に長い私も水槽用クーラーは手をだしたことがありません。
プラケースを大量に並べて飼ってるようなメダカ飼いにはちょっとオーバースペックかな。
エアコン
これ。結局これ。地球さんごめんなさい。
室内に10個以上の容器があると、いちいち冷却ファンなんてつけてられませんし、40度以上になる室内だと、一日中まったくファンが止まらず、焼け石に水状態です(とはいえ多少下がります、30度そこそこくらい)。
犬や猫のためにエアコンつけて出かけるっていう人はよく聞きますが、魚にしても、ハムスターにしても、ペット飼いの気持ちは同じですからね・・・
扇風機
これもなくはないです。冷却ファンばりに、水面にずーっと風をあててしまうと、水も減りますし、温度が下がりすぎるかもしれないので、扇風機を使うなら、室内がものすごく暑くならないよう、空気を動かすくらいのイメージでしょうか。
でも40度以上に上がる部屋だと、あってもなくてもそんなに変わらないかと。
屋外のメダカたちへの暑さ対策
それぞれ設置場所によるので、一概に言えないところがありますが、まずは日陰に入れること。日陰を作ること。
夏の間は容器の置き場所を変えるなど、根本的に対策した方が良いこともあります。
そもそも睡蓮鉢でなく、池のようなビオトープの場合、水温計を付けていない人が案外いらっしゃいます。「だってビオトープだから」と言われたらその通りなんですけど。
本当の自然の池だったら、周りに木があったり、十分な水量があったりするので、そこまで温泉になるほどに熱くはならないかもしれませんけど、我々が作っているなんちゃってビオトープで日陰もない環境では、放っておいたら煮えるのは必至ですので、まずは水温計の設置をおすすめします。
上の室内対策では、当然水温計があるものとして話をしましたが、もし設置してないなら今すぐ買いましょう。
水温計
おすすめは、最高最低温度が記録できる デジタル温度計兼水温計。
正直精度が悪く、現在の水温が正しいかという件については、あまりアテにはなりませんが、最高水温と最低水温を記録してくれるところが重宝しています。
夏、外出中に何度まで上がっているのか、帰宅してからわかるので、メダカにどれだけ負担がかかっているのかわかります。
防水ではないので、雨のときは、回収して回る必要があります。
GEX クリスタル水温計 S アクアブルー ジェックス 関東当日便
精度で選ぶなら普通にコレ。二つを併用するのがおススメ。
こちらの水温計がいま何度になっているかを見れば、デジタル水温計が何度ずれているのかわかるので、それを基準にいつも見るようにしています。
そこまで?!と思われるかもしれませんが、日ごろずっと見ておけるわけじゃないので、私がいない間に何度になっているか、冬は夜間何度まで下がっているか?調べるためには手放せないんです。
我が家にはめだかのケースがたくさんあり、水温計だらけになってしまうので、最近はすべてに入れるわけではなく、同じような水量・環境の場合は、代表して何個かに入れるというようにして運用しています。
すだれ
すだれ です。これぞ日本の夏。昔の人の知恵はすごいなあ。
100円均一にも遮光ネットとかありますが、ご自宅の環境で使いやすいものを選ばれると良いと思います。
私は、ハンガーラックをベランダに出して、すだれをかけて使っています。
睡蓮鉢の上にすだれをそのまま置いてしまう人も多いですが、案外、中に熱がこもりやすく、せっかく日陰にしても、効果が半減してしまいます。
よしず
よしずっていっても、今の若い人は知らないかもしれないですね。
すだれより大きくて、しっかりしていて、窓全体を覆うためのものです。
写真のように、立てかけて使います。
我が家のように強風のベランダでは危なくて使えません。
軒下にずらっと鉢を並べている環境には使いやすいと思います。
浮草
ホテイアオイや睡蓮など、浮草があれば水温上昇対策になるってほんと??
この説、非常によく聞いたり見たりしますが、そりゃあ、ないよりある方がマシなんだろうけど、今までの経験上、アリとナシでほとんど違いを感じません。水面を覆うほどに浮かべていても十分に水温は上がりますので、過信されないようご注意ください。ほんとに。
まとめ
結局エアコン最強っていう。
まあ、屋外の場合は、暑さ対策、色々やっても、だめなときはダメですよね。
今年はずっと涼しくて、突然この酷暑でしょ。人間も魚も、暑さに慣れる間がなかったですもん。
とはいえ、我が家のベランダは強風がつねに吹き荒れるため、1回だけ30℃を越しただけで、あとはずっと28℃くらいまでしか上がっていないにも関わらず、調子を崩す幹之メダカが続出しています。
室内は室外より実は暑いんですが、若いメダカが多いせいか今のところ元気。ですが、ミジンコが暑さに弱くて増えないので、今日はエアコンをかけました。ミジンコのために・・・(笑)
暑さ対策をどこまでやるかは、飼育者の考え方次第です。1匹数十円の魚のためにそこまで出来ないという人もいるでしょう。私もメダカのためにかなりの時間と労力とお金を割いていますが、人に話すと「メダカごときのために?!」と驚かれることもあります。
価値観は人それぞれなので、何とも言えませんが、かわいいメダカのために何ができるか、自分があとで後悔しないように行動してみてはいかがでしょうか。