メダカ

メダカの卵や稚魚を放置していたらどうなる?

どうも、今年もメダカの稚魚を放置しないせいで、倒れるくらい忙しい毎日を過ごしていますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

我が家はいままで放置しているメダカの稚魚が育ったことは一度もなかったのですが、今年、初めて今のところ5匹ほど、全くの放置で勝手に大人になりそうです。

5年目?にして、初めて!!

放置して育つならそれが1番ありがたいですよね。まじめに育てるとどんどん増えるし、容器もどんどん増えるし、作業も増えるし、ほんと大変なことになるので(切実)

 

生き延びる為に大きい要因となるのは2つ

私が思うに、稚魚が、睡蓮鉢の中で勝手に大人になるために重要なことは以下の二つ。

  • 親から逃げ切れること
  • 餌を十分に食べられること

天敵(親)から逃げ切られるということだけでなく、針子の育て方のところでも書いた通り、メダカの稚魚にとっては、小さいときに十分に餌が食べられるかということが生存には絶対的に必要です。

今年の我が家はいつもとどう違ったのか?考えて行きたいと思います。

 

メダカの稚魚を放置して育つ環境とは?

水鉢のデータ

  • 睡蓮鉢の水深は約15㎝程度、内径70センチほどで、水量は約40リットル。
  • 成魚メダカはたったの5匹
  • 立ち上げて日が浅い鉢
  • 土は田んぼの土
  • 水草は、ナガバオモダカやデンジソウ、セキショウ、ニューラージパールグラス、睡蓮、ミニホテイアオイなど

睡蓮鉢の水深と水量

今回の睡蓮鉢は口径が広くて、浅め。針子たちは、植物がたくさん植わっている丘の部分にいることが多かったです。
おそらく田んぼの土から沸いた動物プランクトンが豊富にあり、かつ植物がたくさんあったことで、親メダカから逃げ回りつつも餌を食べることが出来たのだと思います。

成魚メダカはたったの5匹

この広い鉢で成魚メダカ5匹というのはかなりの過疎状態でした。本来なら20~30匹くらいは入れても良いサイズです。
鉢のどこを見てもメダカがいるという状態とは違い、やはり針子が生き残る大きなポイントだったかなと思います。

実はこの子たちが大きくなった後も何度も針子は生まれていますが、次に続く子はいません。今は成魚が8匹、若魚が5匹、合計13匹という構成なので、逃げ切るのが難しくなっているのかもしれません。

水草はめちゃくちゃ多いというほどでもない

他の鉢は、成魚メダカが泳ぎづらくなるほどマツモが入っていたりするのですが、この鉢はそうでもありません。十分泳ぐスペースはあります。
ですが、まず、卵の状態で生き延びた(というかそもそもショップから卵がついていることに気づかれずに出荷されてきた)というのは、ミニホテイアオイが原因かなと思っています。あとはアオミドロが結構出ていたので、卵がアオミドロに守られる事はこの鉢に限らずよくあります。

餌が豊富だった?

上にも書きましたが、園芸用の土とは違い、田んぼの土を使っていたことで、動物プランクトンやミジンコなどが勝手に湧いていた可能性が十分にあります。そして成魚の数が少なかったことで、食べ尽くされることなく、稚魚たちが食べる分も残っていたのかも。

ある程度大きくなったら貪欲に成魚の餌を食べに来ていました。まだ十分に成魚の口の中に入るサイズでも、です。この貪欲さも生き残ることができた秘訣の1つかな。

メダカの種類は関係ある?

この鉢には、はじめから幹之メダカしかいなかったのですが、なぜか今回生き残ったのは、それまで、我が家にはいなかったクロメダカが4匹。そして4匹がある程度育った時点で、さらにどこか我が家の鉢から紛れ込んだ雑種が1匹。幹之メダカの子孫は一匹もいません。おそらく買った水草に卵がついていたり、何かの拍子で他の鉢から水草をうつすときに付いてきたのだと思います。

途中、1㎝ほどに育った幹之を一匹投入したのですがいつのまにかいなくなっていました・・・(涙)十分大きくなっていたと思ったのに…。

あきらかに幹之は毎日卵を産んでいて、何度か、幹之の針子が泳いでいるのは見たことがありますが、全く育たない。一方、クロメダカたちは、何も餌をやっていないのにどんどん大きくなっていきました。

私が過保護に育てている他の稚魚に比べて、かなり細かったですが、それでもちゃんと大きくなりました。大きなメダカにひるむことなく、貪欲に餌を食べに行きます。種としてやっぱり原種であるクロメダカの方が強いのでしょうか?

メダカの性格?

長く見ていると、メダカごとに凶暴だったり温厚だったり、結構性格の違いがあります。気が強くて執念深いボスのときには、多くのメダカがいじめられて殺されそうになってしまったり。わりと温厚でアッサリしたボスのときは、自分の縄張りさえ守ったら、それ以上は追いかけてこないから鉢全体としては平和だったり。

過疎化した鉢ではボス争いが起きがちですが、この鉢ではそんなに激しくなくて、温厚なメダカが多かったので、それも良かったのかなという気もしています。それに過疎化していたことで一匹ずつが十分に餌を食べていて、一生懸命に稚魚を追いかけて食べるほどお腹がすいてなかったりとか?

 

マツモの森でも針子がいっぱい

実は今回、メイン鉢のマツモの森でもたくさん針子が生き残っています。マツモが大繁殖して成魚がまともに泳げないせいです。

それは今年に限ったことでなく、実は去年も同じことが起こっていました。

でもその針子はメイン鉢で成魚にはなれませんでした。二週間経っても三週間経っても大きくならない針子を見かねて私が掬って他の針子と一緒に育ててしまったからです。

おそらくあのまま放置していたら、いつかは成魚に食べられる、もしくは、赤ちゃんの時きちんとご飯を食べられなかったことで、小さくて弱いメダカになっていたと思います。

今年のマツモの森の針子たちも、二週間ほど見守っているのですが、やっぱり大きくなれません(TT)いっぱい成魚の餌(フレーク状)が流れて行っているので、餓死はしないのですが十分に食べられていないからグングン大きくはなれないんです。

それでも見守るのか、やっぱり我慢できずにすくってしまうのか、、、、里子に出してもまだ200匹以上いるので頑張って我慢したいところです。

 

まとめ

今年、針子が育ったのは、たまたまかなりの好条件がそろったためだと言えそうです。メダカがあれだけ毎日毎日たくさん卵を産むのは、それだけ自然の状況下で生き残れないからなわけで、ビオトープの中で自然繁殖させるのは難しいですよね。

そんなことを書きつつも、友人の家では普通の室内水槽にカボンバ入れただけみたいな環境で普通に増えてたりするんですよ。どういうこと?!

すごく多目に餌をやっていて、食べ残しも多いと言っていたので、お腹いっぱいで針子を食べられないのかもしれないと思ったり?水替えを頻繁にできる環境なら、その手もありかも?あ、でもそれなら放置って言わないですね・・・^^;

結局、どうやったら自然放置でメダカの稚魚が増えるのか、ですが、成魚の性格が良いこと、お腹がいっぱいであること、もともと針子が強いこと、などなど色々な条件が絡み合い、やはり本当の放置で育つのはかなり難しそうです。絶対に数を減らしたくないというときは、やはり少しだけでも成長に手を貸してあげるのがよさそうです。

 

  • この記事を書いた人

ハマグチ

趣味はメダカ(魚全般)、植物、剣道、キックボクシング。元システムエンジニア。 見えないと言われるけど本当は内向的な一児の母、アラフォー。

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