ベランダビオトープ メダカ

ベランダビオトープ、メダカの為の越冬準備

ベランダビオトープも、もうすぐ冬を迎えます。
夏はあんなに忙しかったメダカの世話ですが、冬になると、ほとんどやることはなくなります。

秋は、安全にメダカを越冬させるための準備期間。
来年の春、何匹生還するかは、この準備にかかっています。

今日は最低限やっておいたら良さそうなことを挙げていきたいと思います。

1.メダカを太らせる

冬の間、メダカは餌を食べなくなります。
馬肥ゆる秋ならぬ、メダカ肥ゆる秋、栄養価の高い餌を効率的に与えて、余裕のある体型にしておきましょう。
とはいえ、水温が下がってくる時期でもあり、メダカの動きもゆっくりになってきます。
水温が低すぎるときは量を少なめにするなど、餌食いの様子をしっかり観察し、くれぐれも消化不良に注意してください。

2.メダカの選別

やせ細った弱そうなメダカや稚魚は越冬できません。イチかバチか越冬に賭けてみるのか、室内に入れてあげるかを判断する時期です。

ちなみに、水槽で越冬させているからといって完全に安心というわけではないです。室内水槽よりベランダビオトープの方が断然生存率が高かった年も。元々弱そうな個体を選んでいるからというのもあるのでしょうが・・・。加温してタイマーで照明を付けていても、冬の間はあまり大きくならなかったり。不思議なものですね。
でもプロとして繁殖されているところでは、冬でも普通に成長しているみたいなので、工夫の余地ありです。

冬の間に立ち上げた越冬用メダカ水槽。室内水槽も楽しいですね。

3.水の調整、鉢の掃除

冬になると、バクテリアの活動も緩やかになります。
なので、秋も終わりに入ると、出来るだけ水は触らない方がいいと言われています。下手に水替えをすると有用なバクテリアを減らしてしまいますからね。

水替えをするなら夏の終わり、秋の初め頃までにしてください。鉢の底のごみをとるのも同じ時期に。

メダカは冬の間、水底に潜ってじっと春を待ちます。その為に布団がわりに、わざわざ落ち葉を拾ってきて入れる人も。柿の葉を煮込んだり、水に漬けておいたり。私はやらないですけど、毎年ほぼほぼすべてのメダカが無事越冬してます。マツモとか他の水草が枯れて沈むので布団がわりになってるのかもしれないですね。

 

4.置き場所の確認

メダカはお日様に当てたほうが元気に育つ、というのが定説なので、日当たりの良いところにビオトープを設置されている方も多いと思います。

私が住むマンションのベランダでは、近年、地球温暖化のせいか、真冬でも暑い日は水温が20度以上に上がってしまうこともあります。そして夜になるとまた10度以下に…。朝と昼で水温が10度以上違うっていうのは絶対に良くありません。恒温動物の人間ですら体調を崩して風邪をひきますから、ましてや変温動物のメダカにとっては命に関わります。

冬にかかわらずですが、あまり天候や時間によって水温が大きく変わりすぎない環境に設置してあげてください。自然の池の場合、水量がありますからそこまで水温が激しく変化することはありませんが、30リットル以下の鉢の場合、水温は結構変動します。

よく、冬の間は凍らないように日当たりの良いところに置いて、と書いてあるサイトがあるのですが、環境によりそうとも限りません。冬中ガチガチに凍ってしまうような環境ではもちろん日当たりが良いところに置いた方が良いですが、基本的にはあまり寒暖差がないような環境に置くのがベストです。
冬でも水温の変化をよく見て、真冬でもすだれをかけるなり、環境を整えてあげてください。

もちろん鉢全体が凍るような地域の方は、そもそもベランダに鉢を出すこと自体がNGだと思うので、お住いの環境に合わせてメダカの負担にならないような設置場所を考えてみてくださいね。

この水温計、めっちゃおすすめです。最低・最高温度が記録できるため、自分が不在の時に水温がどのくらい上がったかをあとで確認することが出来ます。

こればっかり10個以上買ってますが、同じ水槽に入れてみると表示には結構幅があり、2℃くらいズレてるのもあったりしますので、他の水温計と比べてみて、どのくらいズレてるか確認しつつ使うといいかもしれないです。

 

5.断熱材を巻く

発泡スチロール鉢以外の鉢には、プチプチを巻いています。同じ鉢でプチプチあるなしで実験したわけじゃないので、正直どのくらいの効果があるのかはわかりませんが、まあ、ないよりはあった方がいいかも?気休め程度に。

去年の冬のプチプチ。今は亡き睡蓮鉢にぐるぐる巻いてました。

本当は蓋もすれば良いのですが、うちはミズトクサのせいでできず、毎年2回ほど表面が凍ります。

今から始める方へ要注意

今まで室内住まいだったメダカを秋ごろから外飼いしはじめることはおススメしません。ホームセンターで買ってきたメダカをビオトープでこの時期から飼いだすと、9割のメダカが早々に死ぬことになります。

ホームセンターのメダカは、大型魚の餌用なので大切に育てられてきておらず、過酷な環境で体力もありません。ずっと一定の室内環境で育ってきたひ弱なメダカを、寒暖差の大きいこの秋からいきなり冬眠させようとしても、まずその前に力尽きます。

どうしてもこの時期から外でメダカを飼いたいなら、きちんとしたメダカの繁殖をされている店からそれなりのお値段で購入するか、冬の間は室内で楽しみ、次の初夏からベランダビオトープを楽しんでください。

私も初年度それで見事に失敗して、残った数匹は室内で年越しをして、初夏から再スタートしました。

冬の間の管理

冬の間は、水が減ってきたら、そっと水を足すくらいでほとんど何もしません。
餌もやりません。

アオミドロの勢いがものすごくなってきたときだけは、お箸でからめて取ります。冬の間ものすごい繁茂してメダカやミナミヌマエビがからまって死ぬこともあるからです。とはいえ。全てを覆うほどにならない限り放ってます。

あとは、ものすごい寒波が来るという予報になったら、慌てて断熱材を足したり蓋をしたりするくらいです(笑)

まとめ

少しは参考になったでしょうか。夏を元気に越したメダカなら、そんなに苦なく春を迎えられると思います。

よく聞くのは、鉢ごと氷漬けになってしまった…と。私が住んでいる関西では、まずそんなことにはなりませんが、寒い地域にお住まいの方は注意してくださいね。

ビオトープの設置環境はそれぞれ。皆さんのビオトープにおいては何がベストなのか、毎年試行錯誤してみてください。

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  • この記事を書いた人

ハマグチ

趣味はメダカ(魚全般)、植物、剣道、キックボクシング。元システムエンジニア。 見えないと言われるけど本当は内向的な一児の母、アラフォー。

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