グリーンウォーターの記事を書いていたら、恐ろしいことが起こりました。
大阪が初の猛暑日となった日。夕方に帰宅すると、前日まで綺麗なグリーンだった水が赤色、というか茶色というかオレンジというか、まあ、明らかにヤバい水の色に変化していたのです。
写真じゃ撮っても撮っても補正がかかり、なぜか実物と同じ色にならなかったので、加工しました。ちょっと大げさな色になっているかも。
やばい。これはやばい。
グリーンウォーターが一日で透明化するってことは過去に何度も経験してきましたが、この色は見たことない。明らかにヤバいです。水温は30℃ほど。でもメダカは元気。
何がどうヤバいのか詳しく説明できませんが、とにかく保育園児の頃から長年魚を飼ってきた経験から、尋常ではないことが起こっていると判断して、半分ほどの水替えをすることにしました。色はだいぶ薄くなり、若干透明度が増したけど、まだ不安を抱えて就寝。
でも残念ながら、翌朝、1匹お亡くなりになってしまいました・・・
なので、もう1度、3分の1換水。
後ろ髪をひかれながら出社して、さらに恐ろしいことになっていないかとドキドキしながら帰宅しましたが、特に変わりなく元気にしていました。ちょっと落ち着いたかな…。
グリーンウォーターが急に赤くなった原因は?
予想ですが、海で起こる「赤潮」のようなことが起こったのではないかと。
赤潮とは
水中に生存している微細な生物(特に植物プランクトン)が異常に増殖し、水の色が著しく変わる現象です。水の色は原因となるプランクトンによって異なり、赤褐色、茶褐色などの色を呈します
赤潮が起こる条件として、水が富栄養化していること、水温が高温となること。今回は両方あてはまっています。
水温が上がり、十分な光が当たったことで、植物プランクトンが急激に増加し、今までとは違う水の色に変化したのだと思います。緑のプランクトンどこ行った!
そして赤潮が一番怖いのは、大量のプランクトンが溶存酸素を使ってしまうことによる酸欠。夜間に1匹死んでしまったのは、おそらく酸欠ではなかったかと…エアレーションが足りなかったか…
その日は前日までとは打って変わって、いきなり最高気温が36℃。室内も30度を超えていたと思います。おまけにLEDライトのせいで、室内以上に水温が高くなっていたことが予想されます。
それまで梅雨で涼しかったことで、うっかりして、まだファンを設置していませんでした。
グリーンウォーターの水槽は二つあるのですが、もう一つの大きい方は無事でした。
そちらはLEDライトと水面の距離が結構あったのと、稚魚の密度が低いので、そこまで富栄養化していなかったのだと思います。
水が赤くなったらやるべきこと
今回した処理は、おおむね間違っていなかったと思います。
水替え
今回は即座に2分の1換水、翌朝3分の1換水しました。
全替えでもよかったのですが、大量に繁殖しているだけで水自体がめちゃくちゃ悪いものではないと判断し、半分換水にしておきました。
でも汲み置いていた水もすごく暖かくなっていて、焦って水替えして余計水温を上げてしまったのではないか・・・と。本当は水道水をカルキ抜きして使っても良かったなあと思っています。
ファンの設置
室内飼いでエアコンなしなら、出来るだけ水槽用冷却ファンは用意したほうがいいです。逆サーモスタットも忘れずに。
エアレーション
いつもごくごく弱くしているのですが、今はもう少しだけ強めておけばよかったです。
今回に限らず、グリーンウォーターの場合は、植物プランクトンが夜間酸素を使ってしまうので、特に稚魚の密度が高く室内飼いの場合はエアレーションは必須です。
あと、水があまりよくないな、という時もエアレーションはした方がいいです。バクテリアの働きを良くします。
ただ水流を強くすると稚魚が弱ってしまうので、メダカが水流に向かって泳ぎつかれてしまわないよう、大きな水流が起きない程度に弱めましょう。
照明を切る
まあそもそも、室内で照明つけてグリーンウォーターとかいううちの環境が珍しいと思いますが、もし同じことをしているなら落ち着くまで照明を切りましょう。
翌日の水質
赤くなったときは焦ってすぐ換水してしまったので測らなかったのですが、二回の換水の後、水質を測定してみたところ、
PH6.5、亜硝酸濃度は0.3mg以下になっていました。
もう大丈夫かな…。
まとめ
なんとか犠牲は1匹で済んだっぽいです。赤くなってしまったものは仕方ないとしても、エアレーションをもう少し強めておけばというのが悔やまれます。
ご覧の通り、今は10リットルに満たない水に80匹くらい入っているので、まあ恐ろしい過密っぷりですよね。こまめに世話をしながらこれからも見守って行きたいと思います。