ベランダビオトープ メダカ 飼育

大きくなってきたメダカの稚魚の元気がない、1か月くらいで死んでしまうときは、亜硝酸中毒を疑え

投稿日:2019年7月23日 更新日:

こんにちは、冷夏の影響で、野菜のみならず、メダカや睡蓮の調子が上がらないですね。皆さんのメダカの調子はいかがでしょうか。

メダカの赤ちゃんがうまく育たない原因の一つとして、多くが餓死であるということを以前お話しました。

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針子から、稚魚、若魚へ育たない場合は、餓死が原因の場合が多いです。でもその段階を越えて、1cm程度、小さいメダカにまで育ったのに、そこから全滅してしまうこともありますよね。今日はそんな方へ送る記事です。

こんな環境で稚魚を育てている人は要注意

  • 稚魚の過密飼育をしている
  • 早く育てたいから餌を大量に頻繁にやっている
  • 濾過フィルターなし
  • 底砂なし
  • 室内飼育

そんな私の飼育環境で頻繁に起こる、亜硝酸塩祭り。上記のことにあてはまる人はぜひこの記事を読んでください。

 

メダカの稚魚が死ぬ原因パート2 亜硝酸中毒

せっかく針子の時期を越え、1㎝ほどに育って、あと少しで大人・・・と思っていたのに、ポツポツ死んでいく、なんとなく元気がない、全滅してしまった・・・そんなメダカ初心者さんたちの嘆きをよく目にします。

高温、水質悪化、事故、酸素不足、色々とメダカの稚魚(若魚)が死ぬ原因はありますが、私が経験した中で一番多いのは亜硝酸塩中毒です。

いわゆる水質悪化のことですが、大量にやった餌の食べ残しや排泄物等から生じるアンモニアが分解され、亜硝酸塩となり、それが大量に水の中にある状態です。亜硝酸塩は、メダカ・生体全般にとって害があります。

本来はバクテリアによって、硝酸塩に分解されるのですが、上記のような飼育環境では、そもそもろ過バクテリアの数が少なく、分解が追い付かず、亜硝酸塩祭りとなってしまうことがあるのです。

針子だったメダカたちを大量に小さなケースで育てている場合、大量に餌をたべ、ぐんぐん大きくなり、たくさん糞をします。針子の状態では耐えられた個体密度も、1㎝ほどの大きさになった状態では、耐えられなくなってしまっているのです。

 

亜硝酸中毒のメダカの症状

元気なメダカの稚魚たちは、機敏によく動きます。それに対して、亜硝酸中毒のメダカはこんな症状になります。

  • なんとなくボーっとしている。
  • 全体的に動き方がゆっくり。
  • 底に沈んで動かない 突っつくと動く
  • 以前ほど食欲がない

アンモニア中毒でも同じような症状が出ますが、亜硝酸塩よりもアンモニアの方が、より毒性が強いため、アンモニア中毒でこんな症状が見られるときには、すでにバッタバッタと何匹もメダカが死んでいる状態だと思います。

逆に言えば、亜硝酸塩中毒の方がアンモニア中毒より気づきづらいと言えます。

寝ぼけてボーっとしていることもあるので、違いの説明が難しいのですが、稚魚はたいていの場合、動きが機微なので、容器全体の稚魚の動きが緩慢な場合は、飼育水の悪化を疑った方がいいです。

 

亜硝酸塩とは

上でも少し触れましたが、亜硝酸塩とは、そもそも何なのか、どうやって発生するのかをまとめておきます。

  1. 餌の食べ残しや排泄物、枯れた水草、生体の死体など、水の中に、何かしらのたんぱく源・窒素化合物が発生
  2. 水中にいるバクテリアに分解される過程で、魚にとって猛毒のアンモニアが発生
  3. 水中バクテリア(亜硝酸菌)が、アンモニアを亜硝酸塩に変える
  4. 硝酸菌が亜硝酸塩を硝酸塩に変える

分解過程

アンモニア(猛毒)→亜硝酸塩(結構な毒)→硝酸塩(多くなければあまり害はなし)

 

アンモニアよりも亜硝酸塩中毒の方が問題になりやすい理由

アンモニア中毒の場合は、なった時点で一気に大量死したりするので、気づいた時にはもう手遅れ・・・っていうことも多いようです。私は幸いまだアンモニア中毒に見舞われたことはないのです。

というのも、アンモニアを分解するバクテリアは、亜硝酸塩を分解するバクテリアよりも早い時期に増えてくれるので、飼育水の状態をチェックするテストペーパーなどを使っても、たいていアンモニア濃度は0、問題がない濃度であることが多いです。

ですが、亜硝酸塩を分解して硝酸塩に変えてくれるバクテリアは、増殖するのに時間がかかり、うまく飼育水がバランスを保つ状態になるには数か月かかるというのが定説。ですので、稚魚のために即席で立ち上げた小さな飼育容器などでは、大量の亜硝酸塩を分解することは到底できず、亜硝酸塩祭りになるのは無理からぬことなのです。

 

亜硝酸の濃度を測ってみよう

飼育水が怪しいな?と思ったら、すぐに水換えをしていただけば良いのですが、目安を知るためにも、亜硝酸濃度を測るキットは持っておくと安心です。

試験紙を長年使っていましたが、劣化による影響が大きく、全くあてにならないことがわかりました。劣化したものだと全く異なる結果が出ます。店舗でどのくらの期間保管されているかもわからないですし、ぜひ液体のものをお勧めします。

 

亜硝酸濃度がめちゃくちゃ高いとき・調子を崩しているメダカがいるときの対処法

では実際、メダカが底に沈んで動かなくなったらどうするか。すぐに水を換えてください。

皆さんご存知の通り、水替えの鉄則は3分の1換水。生体にショックを与える、またバクテリアが死んでしまうため、それ以上の水替えは控えるというのが一般論です。

が!!すでにメダカたちがおかしな行動をとっているときは、そんなこといってられません、事態は急を要します。

まず一番に中毒になっているメダカだけスポイトなどですくいだして、タッパに入れて、汲み置きしている水と元の飼育水を半分半分くらいにしてみてください。ものの数時間で復活してきます。

残りの、まだ元気なメダカたちだって、このままでは危ないですので、全部すくいだし、他の容器に入れます。そして、思い切って飼育水は全捨てです!全替えです!

飼育容器が大きいときや、同居の生体がいるときは大変だと思いますが、リセットするくらいの気持ちでのぞんでください。換水を毎日繰り返すことで改善しようと頑張ったことも何度もあるのですが、3分の1換水くらいじゃ、なかなか良くならないんですよ…

水を全部入れ替えたのち、すくっておいた生体を水合わせをしてゆっくり戻してあげてください。

このとき換水につかう水は、汲み置きの水だけでなく、半分くらい調子が良い飼育容器の水をもらってくるのが気休めになります。良いバクテリアが含まれていますし、水草や石など、他にもバクテリアが付着してそうなものも一緒にもらってくると良いでしょう。

貝はほうっておいてもいいと思いますが、水質変化に敏感なエビなどの生体がいる場合は、ちゃんと救い出してあげてください。

注意していただきたいのですが、このちからワザは、あくまで、底床がなく、水草もろくに入っていない、バクテリアもほとんどいないだろうという環境前提でのお話です。

底床があり水草が植わっている場合は、バクテリアもそれなりの数がいるでしょうから、毎日3分の1換水を続けるなど、頻繁な水替えで頑張ってみてください。

ただし底床が排泄物や食べ残しなどの有機物でかなり汚れている場合は、捨てる前の飼育水でしっかり洗って中の汚れを取ってから使うようにしてください。汚れの原因が底床にたまっていますからね。

 

タニシやエビが水質悪化のサインを教えてくれる

タニシが稚魚水槽でよく殻を閉じてひっくり返るなあと思っていたら、亜硝酸塩に敏感で、水質悪化の指標となるのだそうです!水替えすると、数分で復活して動き出します。動き出さないならば、水質がまだ駄目だということ。飼育容器を見るたびにタニシの動きをチェックするようにしています。殻を閉じたまま数日放っておくと死んでしまうので、環境改善が急務です。

エビも亜硝酸には敏感で、水質が悪くなると、じーっと動かなくなり、掃除をしなくなります。よく歩いてツマツマしていたら安心です。でもタニシよりさらに敏感なわりに、調子の悪さがわかりづらいので、私はすぐ亜硝酸が高くなる水槽にはエビは入れません。

メダカは元気に泳いでいても、タニシやエビは早々に調子を崩してしまうので、メダカが調子を崩す水というのはよほどのことなのです。

 

亜硝酸中毒を防ぐために出来ること

つまり現在の飼育環境の逆のことをすると、安全にメダカを飼うことができます。

  • 水槽にメダカを入れすぎない
  • 底床や水草など、バクテリアの住処となりそうなものを入れる
  • 狭い水槽の場合はろ過フィルターを取り付ける
  • 餌は少なめに最低限 すぐに食べきる量をやる

・・・・。

わかってるんです、わかってるんですよ。でも稚魚を大量に育てようとするとこの条件は守れないんですよねぇ。

特にフィルターはメダカ稚魚の場合は吸い込まれたり、水流がストレスになったりと色々な弊害があるので全くお勧めしません。

餌も大量にやらないと、全体にいきわたらず餓死する子が出てくるんですよね…

 

過密のまま、亜硝酸塩中毒にさせずに成魚に育てる方法

そんなわけで、現在の環境のまま、安全に育てるための方法をまとめます。

こまめな水替え

少量ずつとにかく頻繁な水替え。糞が少したまったと思ったらスポイトでこまめに吸い出します。
おすすめは断然GEXのおそうじラクラク クリーナースポイト

太くて使いやすい。普通の細いスポイトなんかでちまちまお掃除してられないですから。あっという間に糞がお掃除できます。

汲み置き水をつねに用意

頻繁な水替えがすぐにできるよう、補充用の水は常に用意しておきます。

食べ残した餌はスポイトで吸う

あ、やりすぎちゃったなーという餌を放置していると亜硝酸塩祭りへ一直線。5分経って残っている餌はスポイトで吸いだします。

タニシと同居

水質悪化をすぐに教えてくれます。

観察を怠らない

泳ぎ方がおかしい?底に沈んでいる子がいる?など、いつもと違う様子を見つけ出すことができないと、一匹の死が次々とほかの死を招きます。

おかしな子はすぐ隔離

沈んでいる子など、元気がなさそうな子はすぐに隔離、3分の1程度新しい水を入れて様子見。本体の容器も水替え。
案外それで元気に復活するケースが多いです。

 

まとめ

いや~、面倒くさいですよね。簡単だと思ってたけど、思ってた以上に大変ですよね。メダカの稚魚飼育。

メダカは育てるのが簡単で、放置できるのが魅力と思っている人も多いですが、それは屋外飼育の場合。外におかれたグリーンウォーターの水なら、勝手にどんどん育っていって拍子抜けします。何もしたくない、観察もあまりできない、大量に育たなくても、自然に増えるくらいでいいという人は、迷わず屋外飼育をお選びください。

今回かなり久しぶりの投稿になってしまいましたが、この時期はほぼ毎日インスタは投稿しているので、良かったらフォローしてくださいね♪

 

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  • この記事を書いた人

ハマグチ

趣味はメダカ(魚全般)、植物、剣道、キックボクシング。元システムエンジニア。 見えないと言われるけど本当は内向的な一児の母、アラフォー。

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