2015年の干支は、乙未(きのとひつじ)。
最近、干支といえば、十二支(ね・うし・とら・・・)のみで
表現される場合が多いですが、
本来は、十干(じっかん)と組み合わせて用いられます。
十二支が、12年でひとまわりなので、
なんとなく年周りといえば、12年区切りみたいな気がしますが、
実は十種類の十干と、十二種類の十二支を組み合わせるので
干支がひとまわりしてくるのは60年に1度なんです。
んん?12×10=120だから120年に1回なのではなくて??
と思われた方。
こういうことです。
12と10の最小公倍数である、60で
十干と十二支のはじまりがぴったり揃って
また甲子(きのえね)に戻ってしまうのです。
そういうわけで、
たとえば甲に対して、全ての十二支の組み合わせがあるわけではなく
半分の6種類、
甲丑、甲卯、甲巳、甲未、甲酉、甲亥というものは
存在しません。
そう、この60年でまた干支がはじめに戻るので、
暦が還ったとして、「還暦」と言うんですね。
また生まれ直したということで、お祝いをするものなんだそうです。
干支の生まれ年によっては非常に聞こえの悪い迷信もあったりするので
昨今では占いのようなもの以外では特に使われることもなくなりましたが、
昔は、時刻や季節、方角、星周りにまで、これらの干支が使われていて
生活になくてはならない指標だったんですね。