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メダカのためのミジンコの育て方、増やし方

最近、メダカの稚魚の育て方やグリーンウォーターについて検索して、このブログにたどり着く人がとても多い様子。

稚魚の餌として一番のおすすめはゾウリムシと書きましたが、第2のおすすめはミジンコです。

ということで、今日はミジンコの育て方、増やし方について書きたいと思います。

以前書いたゾウリムシの育て方についてはこの記事をどうぞ。

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なぜミジンコ?

栄養価が高く、メダカの成長や発色が良くなるということで、メダカの販売業者さんでも使われることが多い活ミジンコ。生き餌は、栄養価が高い状態のまま魚に与えることが出来ます。

イトミミズなどと違い、ミジンコは自宅でも繁殖が容易で、増やし続けることが出来るのでコストパフォーマンスも高く、また生まれたてのミジンコは、メダカの稚魚でも食べられるサイズなので、稚魚水槽でミジンコを同居させることも出来ます。

メダカの稚魚にとって一番大事なのは、常時餌が食べられる環境なので、大量にあっても腐らない活餌が、稚魚の餌として最も適しています。

ただ、稚メダカがある程度大きくなると、親ミジンコも食べられてしまい、いつの間にか水槽にミジンコがいなくなっていた…ということもよくあるので、ミジンコは必ず複数の容器で飼いましょう。

 

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ミジンコの種類

タマミジンコ、ミジンコ(ダフニア)、オオミジンコなどが販売されています。

おすすめはミジンコかオオミジンコ。

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タマミジンコはミジンコよりも少し小さめ。稚魚にも与えやすいということでおすすめする人も多いですが、個人的にはちょっと増やすのが難しい…。
今まさに増やすべく頑張っていますが、普通のミジンコの方が飼うの簡単な気がします。

あとはケンミジンコとかカイミジンコとかいうのもいます。

ケンミジンコやカイミジンコは他のミジンコを購入するとたいてい混入してきますが、動きが素早すぎてメダカの餌にはなりにくいのだそうです。ケンミジンコは動物性プランクトンの食性が強く、ほかのベビーミジンコが食べられてしまう恐れがあるので、あまりありがたくない存在。

カイミジンコは黒い点、テントウムシみたいなミジンコで明らかに普通のミジンコとは違う飛ぶような素早い泳ぎ方をする不気味な存在。顕微鏡で拡大して見ると、丸くて黒い貝のよう。水質悪化に強く、他のミジンコが減ってきたな~という頃にどんどん増えてきて、気づくとカイミジンコしかいない…というのもよくある失敗。

 

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カイミジンコが増えてきた!と思ったら、すぐにミジンコ容器をリセットする方が良さそうです。自戒を込めて書いておきます。

 

ミジンコの飼い方

ミジンコもメダカ同様、カルキ抜きをした水を使って飼育します。

化学的なカルキ抜きよりも、2日ほど屋外に置き、自然にカルキが抜けた水を使う方が良いとされていますが、化学的なカルキ抜きの水でも、全滅するということはありませんでした。

メダカの飼育水を使ってもOKです。

購入、もしくは採取してきたミジンコを、水合わせ(温度合わせ)して飼育容器に入れます。

あとは毎日餌をやり、増えすぎたら間引き、月に1回容器をリセットするだけ。

ミジンコの餌

ミジンコの餌は、グリーンウォーター、いわゆる緑藻類や植物性プランクトン、インフゾリアとよばれる微小な動物性プランクトン。

家にグリーンウォーターがない場合は、一般的な観賞魚店で販売されている生クロレラがてっとり早くグリーンウォーターを作れます。メダカの稚魚のためにも1回買っておくと便利です。

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よく読むと、 2週間で使いきれって書いてあるけど・・・使い切ったためしはありません。だって数滴入れるだけでそこそこ緑になるんだもの。

グリーンウォーターで飼ってるとミジンコの体にしっかり色が入って、ちゃんと食べてるなってわかって良いです。

そのほか、インフゾリアの餌として売られているものを水に入れると、ミジンコも増えるようです。
ムックリワークも好評。

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これ、一度買ってみましたが耳かき1杯程度だけで良いので、コスパはものすごく良いです。メダカやエビたちにやっても食いつきもすごいです。ずーっとパクパクパクパク上を向いてやってる感じ。少しの量で水面全部が粉!!って感じになるので私はあまり好きではありませんが…

そしてゾウリムシの餌としても使っている、ドライイーストやビール酵母でも良いみたい。ただしビール酵母は下にたまってしまうので、毎日やさしく攪拌して舞い上がらせて食べやすくしてあげる必要があります。私はもっぱらエビオス。入手しやすくコスパもいいです。

鶏糞などの肥料もミジンコの餌としてよくあげられますが、結構なにおいがするので室内飼いにはおすすめできません。

ほうれん草パウダーもグリーンウォーターがわりとしてよく利用されるようですが私は使ったことがありません。クロレラは高いですし保存が効かないので、ほうれん草パウダーの方がコスパが良いかもしれないですね、今度一度試してみます。

 

ゾウリムシは食べない!?

昨年はダフニア(普通のミジンコ)を飼っており、ゾウリムシ水を入れて、ちゃんと増えていたのですが、今年タマミジンコはあまり増えない…

と思っていたら、タマミジンコはゾウリムシを食べないという噂が。

そう思うと、去年増えていたのも、ゾウリムシを食べていたというよりは、ゾウリムシ水に入っているビール酵母を食べていたのかも…??

タマミジンコの体は小さいので、動物性プランクトンより、酵母菌や植物性プランクトンの方が良いのかもしれないですね。

 

日々の運用

私の場合、ミジンコには100均の大きいタッパやプラスチックの米びつを使っています。同じサイズのものを複数並べて、ミジンコが増えてきたものからメッシュカップですくってめだかの餌にしています。そうやって日々減らさないと、増えすぎると全滅する恐れがあります。

1か月に1回くらい、半分から3分の1ほど水替えをして容器も洗って立ち上げなおす方が良いようです。

以前はペットボトルをたくさん並べて増やしていました。餌としてやるときに、すくうのではなく、飼育水を捨てながらミジンコフィルターで受けるというやり方で、水の入れ替えもできて良かったのですが、ごみ(ミジンコの死骸)も一緒に出てきてしまうし、まあそれはミナミヌマエビが喜んで食べるので良いのですが、500mlペットボトルが大量に増えすぎてどれがどれだったか管理が煩雑になりすぎてしまったのと、いまひとつ平たい容器に比べて増殖スピードが遅かった気がしました。

それだったら大きめの容器何個かでがっつり増やして回した方がいいということで、いまは5リットルから10リットルくらいの容器でおおざっぱに運用しています。

メダカの針子・稚魚の水槽には、日々、ゾウリムシ水を与えつつ、ミジンコを同居させています。親ミジンコが赤ちゃんミジンコを産むと、メダカの稚魚の餌になります。大きなミジンコが増えすぎるようなら間引きます。

ミジンコをすくうのには欠かせないメッシュカップ。

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そしてこのスポイトは神。ちょっとした掃除に、ミジンコすくいに、もう手放せない。

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突然の全滅に備えて

ミジンコは突然全滅します。

おそらくは過密になりすぎて酸素が足りなくなる?とか、水質が合わない?とか、水流がきつすぎる?とか、温度が高すぎる?とか、色々理由があるのでしょうが、うっかり全滅っていうことがよくあります。

それを防ぐために心掛けているのは、少なくとも3個以上のケースで運用すること。どこかが生き残っていればまた増殖できます。

 

数が減ってきた・・・?

以前ほど増えなくなってきた?とか、前述の通り、カイミジンコばかりになってきた?と思ったら、新しい水(さらみず)で立ち上げなおすようにしています。何も餌を入れていなくても新しい水なら不思議と増える…。

わかりやすい指標として、ミジンコにとって耐えがたい環境になってきている場合は、水にたくさん耐久卵が浮かんできます。ダフニアは黒い点、よーく見ると朝顔の種みたいな形をしています。

 

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それらが増えてきたら、環境が合っていないということなので、一度リセットする方が良いでしょう。
耐久卵は、全滅したときのリスクヘッジとして置いておくと良いですよ。

 

まとめ

調子が上がってきたらどんどん増えますが増えすぎ注意のミジンコさん。

これからのメダカシーズンにおいて、効率的にメダカの稚魚を育てるには手放せない存在です。

皆さんのメダカライフの参考になれば幸いです。

  • この記事を書いた人

ハマグチ

趣味はメダカ(魚全般)、植物、剣道、キックボクシング。元システムエンジニア。 見えないと言われるけど本当は内向的な一児の母、アラフォー。

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